墨つぼの墨汁の色がいろいろとあるのはなぜ!?何色があるかもご紹介!!

こんにちは。金物店店主のハマゾーです。建築現場に限らず、DIYの作業においても墨つぼを使うことってあるかと思います。ホームセンターなどに墨つぼ用の墨汁を買いに行くと赤や青などいろんな色の墨汁が陳列されているのを目にしたことってあると思いますが、みなさんは墨汁にカラーバリエーションがある理由ってご存知ですか!?

ただ単に墨つぼを使う大工さんや職人さん、または一般ユーザーの方に「今日は赤!」、「今日は青!」みたいに気持ち的な部分で色のバリエーションがあるわけではありません。まあ、気持ち的な部分のためにバリエーションが豊富というのも全否定はできませんが、他にもちゃんとした理由が存在します。

今回は、墨つぼで使う墨汁の色がなぜいろんなバリエーションがあるのかをご紹介したいと思います。

なぜ墨つぼの墨汁はカラーバリエーションが豊富なのか!?

墨つぼ 墨汁 色

なぜ墨つぼの墨汁はカラーバリエーションが豊富なのか!?「墨汁を陳列した時に見た目が良くなって購買意欲をそそるから!?」と考えた方!残念、不正解です。確かに私どものような売り手側からすれば何色もカラーバリエーションがあると陳列した時の見た目は非常に映えます。そのため、できる限り同じ商品の色違いがあれば一緒に陳列させれるように努めていますが、真の理由はそんなことではありません。もっと作業性の面において理由が存在しています。

結論から言うと「見えやすくする」ためです。大昔であれば墨つぼで墨を打つ材料といえば材木がほぼ100%でした。材木は、種類によって多少の色の違いがあれど基本的には、みなさんがイメージされるような材木の色をしています。そのため墨つぼの墨は黒色のみでした。(厳密には、当時に赤や青が作れなかったのもあるかもしれませんが・・・)

ところが、現代の建築工法においては、材木だけではなくあらゆる材料に墨を打つ必要があります。ルーフィングやタイベック、板金やブロックなど様々な業種の職人さんが様々な材料に墨を打ちます。例えば瓦職人さんは、ルーフィングに墨を打ちます。ルーフィングは、種類にもよりますが、黒色や深緑色のような色をしています。

黒色のルーフィングに黒色の墨を打っても見えないんです。普通の状態でも見えないのに天気が悪かったり、暗かったりすると墨をどれだけ打っても全く見えません。そのような状態を避けるために赤色や青色といった墨汁が存在しています。実は、ちょっとした豆知識として墨汁以外の建築現場で使われるモノでも「見えにくい」、「わかりにくい」という同じ理由で色を変えているものがいくつか存在します。

例えばマスキングテープも同様の理由があります。建築現場に携わっていない一般の方であればカラフルなマスキングテープをイメージするかもしれませんが、建築現場においては、単色のシンプルなマスキングテープを使っています。仮に住宅の外壁にコーキングを打つためにマスキングテープを貼るとします。

住宅の外壁は暖色系などのクリーム系の色が比較的多く設定されています。その外壁に似たような色やちょっと系統が似ているような色のマスキングテープを貼ると非常に見えづらくなって職人さんの作業効率が劇的に悪くなってしまいます。そのため、外壁で使うマスキングテープは紫色や青色、緑色をしています。「見えにくいわけないじゃん!」と思われがちなのですが、これ、本当の話なんです。

特にDIYなどで小物を作成されるような方であれば、あまり関係ないかもしれませんが、モノが大きくなればなるほど見えにくくなります。墨つぼも日の光やライトによって見えやすくなったり、見えにくくなったりしますので実際に墨汁を購入する時には、「なんの材料に墨を打つのか!?」ということを念頭に置いて適切な墨汁の色をチョイスしてみてください。

墨つぼ用の墨汁のカラーバリエーションは!?

墨つぼ 墨汁 色

墨つぼ用の墨汁は、多くは黒色、白色、赤色(朱色)、青色が基本カラーになると思います。他にはメーカーによっては、蛍光ピンクであったり、蛍光グリーンなどのカラーバリエーションも存在しています。いくつか人気のある墨汁を参考に載せておきますので気になる方は是非、参考にしてみてください。

*参考
TJMデザイン(タジマ) タジマスーパー墨汁180ml PSB2-180

【タジマ】スーパー墨汁 [PSW2-180](白180ml)【TJMデザイン】【建築用品】【土木用品】

祥碩堂 ハイパー墨汁 蛍光ピンク 《 S19105 》 180cc

また、余談としてですが、墨つぼ用の墨汁には「雨の日用墨汁」というのも存在しています。建築現場においては、天気の良い日でも雨の日でも墨を打たなくてはいけない時があります。雨の日に屋外で墨を打つと雨によって墨が流れ落ちてしまいます。そうならないために、雨の日用墨汁は墨が雨で流れにくいように作られています。

まとめ

墨つぼ用の墨汁として多く使われているメーカーのひとつとしてタジマツールの墨汁がありますが、他のメーカーも価格面やカラーバリエーションなどで差別化を図って独自の墨汁を販売しています。どの墨汁が性能が良いというのは、比較しにくい部分なので私どもでも判りませんが、裏を返せばハズレ商品も墨汁に関しては少ないとも言えるのでご自身の感覚で気に入った墨つぼ用の墨汁を選んでみてください。

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