こんにちは。金物店店主のハマゾーです。NHKを子どもと観ていると平日夕方に「天才てれびくん」という番組が放送されています。そこでエンディングテーマ的な歌で「タテ、ヨコ、ナナメ、みんなのチカラ〜♪」という歌詞が聞こえてきます。その時に私は毎回、水平器のことが頭をよぎってしまいます 笑。職業病ってやつですね。(汗)
DIYされている、またはこれからやろうと思っているみなさんは、水平器はご存知でしょうか!?ご存知な方であれば実際に使ったことってありますでしょうか!?水平器は、モノを作るときに、タテ、ヨコ、ナナメを正確に測るために必要なツールになります。より精度の高いモノを作ろうと思ったら時には、より精度の高い水平器を使う必要がでてきます。
しかし、数多くのメーカーや種類がある水平器の中で、「どの水平器を選べば良いのか!?」という点に関してはわからない方が数多くいらっしゃいます。なぜかと言うと多くの販売店員が知っていませんし、ほとんどの店員さんが教えてくれないからです。販売店員が知らないのですから購入を検討している人が分かるわけがないですよね。笑
本来で言えばホームセンターや金物店の従業員や販売店員が水平器の使い方や選び方を理解していて、何を基準に選べば良いのかということを知っていて提案してくれなくてはいけないと思うのですが、現実は知らない人ばっかりだったりしますよね。大工さんや職人さんなど建築などに携わる方が身近にいるのであれば話も聞けると思いますが、なかなかそんな人って身近にいないですよね。
水平器を販売している側の立場で思うことは、水平器に限らず価格相応だなと常々思います。価格が高い水平器は精度も高いし、長持ちもしてくれます。逆に価格の安い水平器は精度も低いし、長持ちしてくれません。よく100均でも水平器が売られているよ、意外と使えるよ、なんていうことを耳にしますが、私からすれば「使える」という表現止まりに感じます。
確かに100均の水平器は使えますし、個人的に商売敵でケチをつけるつもりもありません。だけど、価格相応だと個人的には思っているので安く作れるからには安いなりの理由が存在しています。なので100均の水平器で満足、十分だという方であれば、是非100均の水平器を使ってください。
より精度を求めたい、より長く使いたい、という方であれば100均の水平器ではなく、大工さん、職人さんなどが使っているしっかりした水平器を使い続けることをおすすめします。そこで今回は、水平器の購入を検討されている方のために、個人的におすすめしたい水平器をいくつかピックアップさせてもらい、紹介したいと思います。興味がある方は是非参考にしてみてください。
水平器の使い方について詳しく知りたい方は水平器の使い方をご紹介!DIY初心者でも理解できるポイントまとめ!!を参考にしてみてください。
水平器の選び方
私が考える水平器を選ぶ際にチェックして欲しいポイントは3つです。
・水平器の長さ
・気泡管が調整できるかどうか?
・マグネット付きかどうか?
になります。順番にご説明していきます。
水平器の長さ
水平器を選ぶ時に、まず最初にチェックして欲しいポイントは水平器本体の長さです。シンプルに水平器本体の長さが長ければ長いほど、長い範囲の水平をチェックすることができます。一般的にはDIYの場合は、30㎝〜60㎝ほどの長さがあれば十分に作業に対応できますが、この点はご自身がする作業を踏まえて水平器の長さを選んでみてください。
気泡管が調整できるかどうか?
水平器には、気泡管(水平器)が狂った時に自分で調整できるタイプと調整できないタイプの2パターン存在します。パッと聞こえは調整できた方が良いんじゃないかと思うかもしれませんが、調整できるということは気泡管と水平器の本体が一体型になっていることを意味しています。
逆に調整できない水平器は気泡管が独立しているモノがほとんどです。調整できる水平器は水平器本体と一体型なので落としたりした時に狂いやすく、調整といっても新品の時のような精度に復旧できるものでもありません。気持ち程度の調整と解釈したほうが良いと思います。
そのため、個人的には気泡管が独立していて調整できない水平器の方をおすすめしています。調整できないので狂ってしまうと戻せませんが、気泡管が独立しているのでそもそも狂いにくいという特長があるからです。
マグネット付きかどうか?
水平器にはマグネットなしとマグネット付きに分かれます。このマグネットの意味は、水平を測る相手が鉄製のモノ(例えば物置とか)の時にマグネットで水平器をくっつければ水平を測りやすいという特長があります。そのためDIYメインで仮に木材しか水平を測りませんという方であればマグネットなしで十分です。ちなみにマグネット付きの方が価格は若干高いです。
水平器のおすすめランキング
第1位 KDS アルミレベルPRO
大工さん、職人さんの間でも数多くの方が使っている水平器です。価格も比較的抑えた価格設定になっていて、それでなおかつ精度も比較的高精度な水平器と言えます。調整はできませんが、メーカーの3年保証が付いているのも心強く水平器の精度に絶対的な自信が現れている一品と言えます。
KDS アルミレベルPROのレビュー
・もう10年以上この水平器には お世話になっています
くるいが少ないので安心して使用できます
・水平度、正確に作業出来ます
スティール製なので、丈夫だと思います
・お店には、900は結構並んでるんですが、1200って思ったほど取り扱ってないことが多い気がします。
軽いしくるいもないので、満足してます。
引用元:モノタロウ
https://www.monotaro.com/g/00317131/
*参考
ムラテックKDS アルミレベル標準20 PRO SL-20N
第2位 シンワ ブルーレベルJr
現場作業ではなく、DIYなど小さめのサイズの水平器で十分という方に絶大な人気を誇る水平器です。コンパクトでポケットにも収まるサイズでありながら見やすいという点がウケています。
シンワ ブルーレベルJrのレビュー
・大きさも丁度よく、持ち運びもポケットに入るので使いやすくて丁度良かったです。
・同社でこのタイプでこれより安いのがありましたが
300mmで少し長いかなと思い 当製品を購入しました
実際使用してみると150mmのサイズを選んで
良かったなと思いました 精密さは上位機種に
比べると劣るでしょうが 棚作りの水平確認
くらいであれば特に問題ないというか
目視レベルだと左右の水平差は解りません
やはり水平器があれば他の事にも使えて便利です
・DIYに欠かせないアイテムです。この大きさは使い勝手がいいですね。マグネットもついているので落下やズレ防止で何かと便利です。
*参考
シンワ ブルーレベルJr200mmMg付 76337
第3位 シンワ ブルーレベルPro
第2位で取り上げたシンワ ブルーレベルJrの大きいサイズバージョンです。ブルーレベルProでもブルーレベルJrでも言えることなのですが、青色を基本にしたデザイン性と気泡管の液体まで青色という他のメーカーにはないデザイン性も売れている理由のひとつになっています。当然ですが、精度に関しても全く問題ありません。
シンワ ブルーレベルProのレビュー
・表示では精度が良く磁石付きなので、鉄板に付けて使用しています。
オートレベルで謳い文句通りの精度かを確認してみます。
角に丸みがあるので対象物にキズ付けにくいと思います。
地面に置くと砂鉄が付いてしまいます。
・同じものの90cmをもっていますが、台所の補助棚を造るのに、もうすこし小さなものが必要と買い足しました。
古くから使っていた90cmのイギリス製のもの(Tハンズ)の気泡の黄色の色が抜けて見にくくなったので、このシリーズに買い替えました。
青い気泡は見やすくていい感じです。
・まず最初に手に取った感じが思っていたよりごつい。
マグネットは想像していたより強力で使い易いです。
気泡管の液体がブルーで視認性が良いとの売りですが慣れないせいか見づらいです。
色が濃いのでもう少し薄ければ見やすいのかなと思います。
*参考
シンワ ブルーレベルPro300mmMg付 76403
特殊な水平器
一般的な水平器は、俗に言う「ボックスタイプ」で長方形のボックス型を指します。しかし、水平器の中にはいろんな形やいろんな用途に適した水平器も数多く存在しています。そこでこちらでは、特殊な水平器の一部を紹介したいと思います。
マーベル 電工カードレベル MBL-100C
スイッチ・コンセントの取付け作業に特化した水平器です。超薄型で携帯にも便利です。
マーベル 電工カードレベル MBL-100Cのレビュー
・電気工事で使ってますが、後付ボックスの開口墨が一発で出せるので楽ですね。
取付枠の垂直を見るのにも使えます。
ただし、埋込ボックスの開口には使いづらいですね。
石膏ボードで隠れた埋込ボックスのセンターがわからないと、ホルソーのセンター墨など出せんわw
・購入した当初から気泡が大きすぎて中央のラインから大きくはみ出しており、平行なんて測れませんでした。
寒くなると気泡は小さくなるかもしれないと思いなんとか使っていましたが、日が経つにつれさらに大きくなっているようで、全く使えない代物です。
・薄いため携帯性抜群です
罫書きもしやすく、非常に重宝しています
*参考
【店内最大P19倍】【DIY大感謝祭!】【ネコポス対応】マーベル(MARVEL) 電工カードレベル MBL-100C 計測
エビス ポストレベル ED-POSMB
柱・パイプの鉛直出しが簡単に行なえます。取付バンドがセットになっていて、ゴム磁石付きで鉄管工事や鉄骨工事に便利な水平器です。
エビス ポストレベル ED-POSMBのレビュー
・磁石が強ければ星5つです。言うことなし!言うことなし!言うことなし!
エビス 丸型気泡管
機器取付用として使われますが、これ単体でも水平を見ることができます。
エビス 丸型気泡管のレビュー
・レーザーレベルの水平器が、熱で割れてしまったので交換しました。サイズを測って注文したので、ピッタリでした。
・業務用VIDEO三脚の水準器のヒビ割れにて、中のオイルが抜けてしまったので、ほぼ同サイズの径の本製品を利用して、高さは水平台にて水平を取りながら1mmほど削り、取替え使用しました。
水平感度も以前のものと変わらず良いと感じました。
・コンパクトで見やすかった。
初めから両面テープが貼ってあるともっと使いやすいと感じました。
引用元:モノタロウ
https://www.monotaro.com/g/00190119/
*参考
エビス:エビスダイヤモンド 丸型気泡管φ12・磁石付 R12M 型式:R12M
シンワ ブルーレベルデジタル
水平、垂直、角度・勾配、立ち上がりの測定をデジタル表示してくれる水平器です。非常に便利なのですが、通常の水平器に比べて価格は高価で電池式なので使える限度が限られているというデメリットもあります。
引用元:You Tube
https://www.youtube.com/watch?v=sJpPPIxKM8w
シンワ ブルーレベルデジタルのレビュー
・デジタルデータ垂直方向も表示されるが、垂直のレベルがついてるほうが良かったかなと思っている
・外気温10度ほどで動作不良(電源ボタンが反応しにくい)
水平気泡管がむき出しなので工具袋などに他の工具と一緒に入れる方はご注意を
私はそれで割れたので同メーカーの標準ブルーレベルPROのものを部分移植しました。
・上に出っ張りがあるので計測する場所の下に当てて測るときにはひっくり返す必要があるのですが、上の面がフラットだったらその必要はないので改善して欲しいです、良い物だと思うのでそこだけ残念です、
・機械類の水平だしに使用しています。
割と大きな機械なので音で知らせてくれるのはいちいち気泡を見なくても出来るため非常に役立っています。
ただし私の物だけかもしれませんが、電池を入れるケース部分の電極が当たる板金の接触が弱く、使おうとすると接触不良で電源が入らないことが
たびたびあります。その都度電池を取り出して板金が当たるように修正していますがこのことがなければ満点です。
・使い勝手は良いと思います。
レンジフードの水平取りに使いましたが、音で知らせてくれるので、便利です。
気泡管がついていますが、気泡が少し小さくて見辛いですが、まあ、デジタルが本命なので、おおよその水平が見れれば問題ないです。
一番の問題点は見る角度によって液晶が見辛い時があるので、☆マイナス1にしました。
*参考
シンワ ブルーレベルデジタル 350mm マグネット付 76344
まとめ
今回、紹介しなかった水平器も含めて水平器の種類は非常に多く存在します。その中で、どの水平器がご自身の作業に合うのかは正直、実際に使ってみないとわからない部分が大きいのも事実です。ご自身の作業に合った水平器に出会ってDIYの腕を磨くためのツールとして是非、水平器を積極的に使ってみてください。