水平器の使い方をご紹介!DIY初心者でも理解できるポイントまとめ!!

こんにちは。debuyaです。「水平器」と聞いてみなさんはどんな印象をお持ちでしょうか!?水平を調べるための道具だけど「見方がよくわからない!」とか「難しそうだから使ってみたこともない!」なんていう先入観で使ってみてもいない方って意外と多いのではないでしょうか!?

ホームセンターやお店で水平器が売られている状態も水平器本体だけチョコンと陳列されていて、水平器の使い方に関して詳しい説明書もないので、大工さんや職人さんのように周りに使い方の詳しい方がいるような環境にない方からすれば、ちょっととっつきにくい工具の部類に入りますよね。私も幼い頃から気泡が入っている工具という認識はありましたが、どうやって使うものなのか、何が正解なのか解らない工具でした。笑

建築現場に限らず、DIYにおいても水平になっているか、なっていないか(大工さんや職人さんの間では「レベルを見る」なんて言い方もしますが)を確認する作業はかなり重要だったりします。例えば置物や棚などを作成する時でもレベルがきてなければ置いた時に傾いた状態で置かないといけなくなってしまいます。

自分の仕事上でも物置を組み立てる時にしっかりと真っ直ぐに物置が建つように土台を組み立てている段階でレベルをしっかりと調べます。そのため床に水平器を置いて測る横方向だけではなく縦方向、斜め方向の全ての方向からレベルがきているかを確認しています。(ちょっと難しそうな話になってしまってすみません。汗)

せっかく時間を掛けて作成するDIYですから同じ時間を掛けて作るのであれば、より制度の高い、より出来の良い作品を作りたいですよね。そんな時には水平器を使うこと、水平器の使い方を理解するというのは、避けては通れない部分かと思います。そこで今回は、DIY初心者の方でも分かりやすいようにポイントをまとめて水平器の使い方をご紹介していきたいと思います。

水平器の読み方は!?

水平器の読み方は「すいへいき」と読みます。あまり馴染みのない方は是非覚えておいてくださいね。

水平器とは!?

水平器とは

まず、本当に何も知らない方のために、そもそも水平器、水平器って言ってるけど「水平器ってなんやねん!?」という部分からご紹介したいと思います。

水平器とは、別名「水準器」とも言われるもので、ある物体の地面に対する角度(水平、垂直、斜めなど)を確認するために使われる工具です。気泡管と呼ばれる液体と一つの気泡が入ったガラス管を利用して物体の面にフレームを当てた時に気泡管の中の気泡の位置が中央にあれば、その面は地面に対して規定の角度であることを示してくれる工具です。

多くの場合、土木、建築、測量などの現場で使われています。近年では、レーザータイプの水平器や昔から使われている水を活用した水平器もありますが、レーザータイプの水平器は価格が高く、ちょっとしか使わない方には向いていませんし、水を活用した水平器も時代とともに入手困難であったり、扱いにくいという点もあって、現在もっとも使われているのが気泡管を使った水平器と言えます。

また、形は気泡管タイプの水平器をしていて気泡管部分がデジタル表示される水平器も存在します。デジタル表示の水平器は具体的に数字で表されるので非常に便利なのですが、乾電池を使用するため電池の交換が必要、防水になっていないので外作業に向かない、価格が気泡管タイプの水平器に比べて高いという点で建築現場などでは、あまり使われていません。

水準器(すいじゅんき)は、一定の物体の地面に対する角度や傾斜(水平、垂直、45度など)を確認する器具。水平器あるいはレベルともいう。気泡管水準器、レーザー水準器などがある。デジタル式のものもある。土木、建築、測量などの分野を中心に広く用いられている。

気泡管水準器は、金属製あるいは樹脂製のケース(フレーム)内に一定の角度で取り付けられた気泡管(アルコールやエーテルなどの液体と一つの気泡が封入されたガラス製密閉容器)を利用した水準器である。気泡管には複数の標線(基準線)と呼ばれる線が入っており、一定の物体の面にフレームを当てたときに、気泡管の中の気泡の位置が最も内側の標線の間の中央にあれば、その面は地面に対して規定の角度(水平、垂直、45度)であることになる。

フレームに対して取り付けられている気泡管の角度によって、その気泡管で測ることが可能な角度が決まる。なお、標線の数が多いものは勾配を測ることもできる。

測量機器などに付属しているほか、水準器のみでも広く市販されている。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%BA%96%E5%99%A8

水平器で水!?

水平器 水

水平器とは!?でちょっとだけ触れましたが、水を活用した水平器ってどういうこと!?とギモンに思われた方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんので一応簡単にご紹介したいと思います。

地球の上にあるものは引力によって、すべて地球に引き寄せられています。外から力を与えられない限り、基本的に物は下へと落ちてゆきます。水のような液体も、地球の引力で引き寄せられるために、低い方へ、低い方へと流れて行くことになります。裏を返せば同じ所にある水は高さも同じになります。この原理を利用します。

一本のホースをU字型に曲げると水の高さが同じになります。この原理を用いて水平を取ります。この時には気泡管のように気泡は用いらずにホースの中の水の高さでレベルをみます。詳しく知りたい方はネット上に動画がありましたので参考にしてみてください。


引用元:YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2g7M_1voS0g

水平器の使用方法

水平器 使用方法

それでは、水平器の使い方についてご紹介していきたいと思います。まず、水平器を使われる前に水平器自体が狂ってないかを事前に確認してください。これ、意外ともっとも重要な作業だったりします。確認方法は、まず、ある場所に水平器を置いて気泡の位置を確認します。次に左右を入れ替えるように180度回転させて同じ場所で気泡の位置を確認します。

気泡の位置が同じであれば狂いがないという状態です。仮に気泡の位置が180度回転させた時にズレているのであれば狂っているということになります。

水平器の見方

まず、水平を測りたいものに水平器を置きます。その時に気泡管の中にある気泡の位置を確認します。水平な状態であれば気泡の位置は中心にあります。気泡が中心になく左右どちらかにズレている場合は、水平ではないということになります。仮に気泡が左にズレている場合には、左側が高く、右側が低いということになります。中心から気泡がズレている場合には、気泡がどの程度ズレているかで勾配(1メートルあたりにどれだけ傾いているのか)がわかります。

水平器の気泡管と気泡、線について/水平器の目盛りの読み方について

気泡管には、気泡の他に目安となる黒色の線が存在します。2本線の場合、線と線の中心に気泡があれば水平を表します。また、水平器によって左右に2本線ずつある4本線のタイプや5本線のタイプ、6本線のタイプが存在します。4本線の場合、一番内側の線と線の中央に気泡がある場合に水平を表しています。内側の線と外側の線のピッチは、2mm間隔になっています。外側の線の端に気泡が接したときは1/100勾配(1分勾配)を示しています。

1/100勾配とは、1mに対して1cm上がる(下がる)ことを意味しています。仮に気泡が左側の外側の線に触れていた時には1mに対して左側が1㎝高く右側が低いことを表しています。また6本線の場合、片方の中央線に気泡が掛かると1/100勾配(1分勾配)、一番外側の線に気泡が掛かると2/100勾配(2分勾配)を表します。2/100勾配とは、1mに対して2cm上がる(下がる)ことを意味しています。

さらに詳しく知りたい場合には、水平器のメーカーである(株)エビスのサイトに詳しく掲載されていますので参考にされたい方は参考にしてみてください。

水平器の許容範囲とは!?

よく耳にするのが、新築や中古のお家の購入を検討されている時に床の傾きの許容範囲はどれだけなのか!?という話をよく耳にします。この点に関しては国土交通省告示で3/1000mmと定められています。つまり10mで3㎝、1mで3㎜までの傾きとされています。お家を購入するために水平器を購入するのは、もったいないのでスマホにあるアプリを活用すれば良いかと思います。

水平器は水糸に使えるのか!?

この話もよく耳にします。建築現場などで多いのですが、水糸を張る時に水平器を使えないかという点。水糸に水平器を引っ掛けて使う水平器は、確かに存在しますが、厳密に言うと水平器自体の重みによって水糸がたわんだり、緩くなったりしてしまいます。そのため、販売店側としては、あまりおすすめはしていません。現場レベルの職人さんたちの多くは、レーザーを使ったり、水の活用によって水平を出しています。

水平器の調整や校正について

水平器 調整

水平器の調整や校正が必要な時にネジを回して調整できる水平器と調整できない水平器があります。気泡管が水平器から独立しているタイプの水平器は自分では調整できません。水平器と気泡管が一体で調整用のネジがついている水平器は、自分で調整が可能です。

パッと聞こえは調整できた方が狂った時に自分で調整できるし良さそうに聞こえますが、個人的には気泡管が独立しているタイプの方が狂いにくいと考えています。また、調整できたとしても簡易的な調整なので、どこまで正確に調整できたかという目安がわかりにくいと個人的には考えています。

そのため、個人的におすすめしているのは調整できない、気泡管が独立しているタイプをおすすめしています。狂ってしまった場合には、新しく買い換えるという選択になってしまいますが、より正確に水平を見るのであれば、気泡管が独立している方がより正確だと思っています。

(この点に関しては、人それぞれの価値観や意見が違いますので中傷等のコメントは控えていただきますようお願いいたします。あくまで個人的な見解です。)

*参考
KDS アルミレベルPro(水平器) SL-30N 300mm

まとめ

水平器は、線の見方や使い方さえ理解してしまえば扱うことは難しくはありません。ただし、慣れるまでは水平を測る作業は難しいものです。ある方向に傾いているものを修正してみたら違う方向が水平でなくなったり、そこを修正したらまた違う部分で水平でなくなったりと慣れるまでは大変です。

でも水平器の扱いにも慣れてたて、よこ、ななめでビタッと水平があった時の快感は忘れられない感覚として残ります(私がそうでした 笑)。完成度の高いモノを作ろうと思った方であれば、是非とも水平器の使い方をマスターして全方向でビタッと合わせられるように努力してみてください。

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