コンベックスの正しい使い方とは!?DIY初心者が知らないワンポイント!

こんにちは。金物店店主のハマゾーです。

「コンベックスは持っているんだけど正しい使い方や正しい測り方がイマイチよく分からないんだよね!?」

「自分の中では正しく測っているつもりなんだけど丸ノコで木材をカットするといつもちょっとズレたりするんだよね!?」

こんなお悩みを持たれている方って意外と多いような気がします。
実際に私の周りの大工さんや職人さんになりたての方達でもコンベックスの正しい使い方を話た時なんかに

「あっ、そうなんだ!!」

と驚かれるケースが結構あります。

コンベックス 使い方

コンベックスで正しく測るためのポイントは、そう多くはありませんので、この記事を読み終わる頃には、あなたも「コンベックスマスター」になっているかと思いますのでちょっとの時間だけお付き合いください。

ちなみにコンベックスは、物の長さを測ったり、現場の距離を測ったりと私も毎日使う「必須アイテム」のひとつなので正しい使い方をご紹介するのには、ちょっと自信があります。笑

コンベックスの使い方に影響する機能や規格

コンベックス 使い方

コンベックスのモデルや種類が多数あるようにコンベックスの機能や規格が違えば使い方にも大きく影響を及ぼしてきます。
コンベックスを使う時に影響してくる機能や規格についてこちらではいくつか紹介していきます。

コンベックスのテープ幅の選び方

コンベックス テープ幅

コンベックス選びで最も重要なポイントのひとつがテープの幅です。
一般的なテープ幅として6mm・10mm・13mm・16mm・19mm・22mm・25mm・27mmなどに分かれています。

テープ幅は広ければ広い方が使いやすくなります。
理由としては、テープ幅が広い方が、長い距離を測る時にテープの折れ曲がる確率を抑えることができるからです。

例えばコンベックスを手に持って空中で横幅を測ろうとした時にテープ幅が細いと1mほどテープを伸ばすとテープが折れ曲がってしまいます。
しかしテープ幅が広いとテープが折れてしまう距離が長くなります。

ただし、テープの幅が広いとコンベックス本体が大きくなったり、重量が重たくなる、ケースなどに収納しにくくなるというデメリットも出てきてしまいますのでご自身の作業に合った最適なサイズを見つけてみてください。
一般的にはDIYであればテープ幅は19㎜・22㎜あたりのサイズが人気です。

幅広タイプ
タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ

幅細タイプ
タジマツール スケール コンベックス スパコン16×3.5m
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コンベックスのテープの長さの選び方

コンベックス テープ 長さ

コンベックスのテープの長さも選択できますが、個人的にはそれほどこだわる必要がないと思っています。
7.5mや10mの長さを必要とする板金屋さんや足場屋さんなどであればコンベックスのテープの長さにこだわる必要はありますが、一般的にDIYをする時には5mも測れれば十分だと思います。

コンベックスのテープの長さは、1m・2m・3.5m・5m・5.5m・7.5m・10mなどに分かれていますが一般的にはテープ幅が細いコンベックスは長さが短く、テープ幅が広いコンベックスは長さが長い傾向にあります。
テープ幅と一緒にテープの長さも一応チェックはしておいてください。

タジマツール スケール コンベックス スパコン22×5.5m ロックタイプ
*上記リンクは楽天リンクです。

コンベックスのテープの目盛りの選び方

コンベックス 目盛り

コンベックスのテープの目盛りには「メートル目盛り」と「尺目盛り」の2種類が存在します。

・メートル目盛り   小学生の時から学ぶミリやセンチ単位で長さが表示されているコンベックス。

・尺目盛り   大工さんなどが建築をする時に使う「尺貫法」という単位を表示したコンベックス。1尺=303㎜=30.3㎝

DIYで特に初心者の方であれば「尺貫法」を取り入れて作業する機会は少ないと思いますので、何も考えずにメートル目盛りのコンベックスを選ぶ事をおすすめします。

メートル目盛り
タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ

尺目盛り
タジマ スパコン25 5.5m/尺相当目盛付/ブリスター(品番:SP2555SB)『3749355』
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コンベックスのテープの材質の選び方

コンベックス テープ 材質

コンベックスのテープの材質で一番使いやすくて耐久性も高いコンベックスでおすすめしているのが、タジマのスパコンというコンベックスのテープです。
テープ表面にナイロンコートをしてあり錆びにくく、目盛り表示も消えにくい加工がされているのでおすすめです。

しかし、当然ながら価格的にはコンベックスの中ではちょっとお高めのコンベックスです。
価格重視、雨の中で作業する事を考えないという方であれば一般的なスチール製のテープのコンベックスがおすすめになります。
雨の中や水に濡れる中での作業が出てきてしまうという方であればタジマのスパコンがおすすめです。

ステンレス製のテープも雨や水に強く錆びにくいのですが、価格が高いということとステンレスの性質として「粘り」がないのでテープを曲げたり、踏んづけてしまった時にテープが折れたり切れたりしてしまいやすいので個人的にはあまりおすすめしていません。
トータル的に考えて最も使いやすいコンベックスがタジマのスパコンだと個人的には考えています。

タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ
*上記リンクは楽天リンクです。

コンベックスのロック機能の有無

コンベックス ロック

コンベックスのロックタイプは3種類存在します。

・コンベックス本体からテープを出してそのまま自動でロックしてくれるオートロックタイプ。

・コンベックス本体からテープを出してボタンなどを押して自分で固定するロック機構があるタイプ。

・ロックボタンが付いていないタイプ。

テープをロックできた方が作業がしやすいという点は間違いありませんが、私のようにロック機能を全く使わずに作業できるという場合も実際にはあります。
コンベックスの使い方に慣れていない方であればロック機能が付いている方が無難だと思いますが、コンベックスの使い方に慣れてきてロック機能が必要ないという方であれば無理にロック機能を付ける必要はありません。

ロック有タイプ
タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ

ロック無タイプ
タジマツール Tajima ハイ25-5.5m H25-55
*上記リンクは楽天リンクです。

コンベックス本体の選び方

コンベックス 本体 選び方

コンベックスをDIYで使う事を前提にするのであればシンプルな本体を選べば間違いないと思います。
なぜなら建築現場と違ってハードに使ったり、足場の上からコンベックスを落としたりというケースがほとんど無いからです。

最近のコンベックスは、落下した時の衝撃を和らげて破損をするのを防止するダンパーが付いたものなどが数多くあります。
また、破損を防ぐのと同時に、手にコンベックスを持った時のグリップ感を向上してくれる役割も担ってくれます。
しかしDIYでコンベックスを使う時に落として破損するほどの高さでの作業ってあるでしょうか!?
おそらくほとんど無いと思います。

それであれば高いお金を掛けて本体を分厚くして保護するよりもシンプルなデザインと厚みでお金を掛けない方がよっぽど良いと思います。

衝撃防止本体タイプ
タジマツール スケール コンベックス G7ロック25×6.5m(メートル目盛)  G7L2565
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コンベックスの爪の選び方

コンベックス 爪

コンベックスのテープの先端には爪があります。
この爪の形状もひとつひとつ微妙に異なるのですが、あまりこだわらなくて良いと思います。

コンベックスの中にはビスに引っ掛けるために爪に穴が空いたタイプのコンベックスがあります。
ご自身のDIY作業の中でビスに引っ掛けて長さを測る場面が出てきそうなのであればそちらをおすすめしますが、そんな場面特にないだろうと思われる方であれば特にこだわる必要はないと思います。

爪の穴空きタイプ
タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ

爪の穴無しタイプ
【スーパーセール期間中 エントリーで ポイント5倍 】タジマ 剛厚スパコン25 剛厚ナイロンテープ 長さ5.0m メートル目盛 両面目盛 ロックタイプ GASP2550
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コンベックスのマグネットの有無

コンベックス マグネット

コンベックスの中には、爪の先端にマグネットが付いているコンベックスがあります。
使い方は測り始めの部分に鉄がある時(鉄の柱など)にマグネットをくっつければ測りやすいですというものです。

マグネットも特にDIYの作業上必要が無い時は、必要ありません。
逆にマグネットが付いているから測りたい場所に近い鉄にくっ付いて測りづらいというケースも出てきてしまうと思いますのでコンベックスを普通に使いたいという方であればマグネットは必要ないと思います。

爪にマグネット有タイプ
タジマツール Tajima 剛厚セフコンベ G3ゴールドロックマグ爪25-5m GASFG3GLM25-50BL
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コンベックスの正しい使い方のポイントは先端の爪が動くことです。

コンベックス 正しい使い方

「コンベックスを使って長さを測るけど毎回ちょっとズレちゃうんだよね!?」

こんなお悩みの方DIY初心者の方だと特に多いんじゃないでしょうか!?
ズレる理由はコンベックスの爪の動きの理由をちゃんと理解していない点だと思います。

コンベックスを手にしてもらった時にテープ先端部分に付いている「爪」の部分を触ってもらうと判るかと思うのですが、爪が前後にカタカタと動きますよね。
このカタカタ動くのには理由が存在します。
コンベックスで長さを測る時には2種類の測り方が存在します。

爪を押し当てて測る方法と爪を引っ掛けて測る方法です。

この2つの方法には決定的な違いが生まれます。
それは爪の厚み分の長さの違いです。

コンベックスの爪の厚みは、ほとんどの場合が1㎜です。
実際には、コンベックスを使う時には2〜3㎜ほどはズレてくると思います。
爪を押し当てて測る方法でも爪を引っ掛けて測る方法でも同じように長さを測れてズレを防いでくれるのが爪のカタカタです。

そのため爪を押し当てて測る場合には、テープが曲がらない程度にしっかりと爪を押し当てて爪がカタカタしないように測ります。
逆に爪を引っ掛けて測る場合には、テープをしっかりと引っ張って爪がカタカタしないように測ります。
コンベックスで長さを測る時には、この「ゼロ基点」をしっかりと合わせることが非常に重要になります。

タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ
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コンベックスを使ってひとりで天井高を測る方法

コンベックス 天井 測り方

コンベックスを横に使って測ることはそれほど苦になりませんが、コンベックスのテープを上に向かって伸ばして測る時には、ちょっとしたコツが必要になります。
天井高を測る時なんかは、そんな場面の典型的な例です。

まず、コンベックス本体を持っている反対の手でテープを伸ばしていき、コンベックスのテープの爪を天井にしっかりと当てます。
この段階でコンベックスを持っている手は腰よりもちょっと高い位置、反対の手はテープを支えているという状態になると思います。

ここでちょっとだけ頑張ってコンベックスを持っている手を自分の膝の位置くらいまで下げます。
その状態から片足を上げて膝を使ってテープを抑えてコンベックスを持っている手で更にテープを伸ばします。(ここでテープを伸ばす時にはコンベックスを持っている手はご自身の体よりも後ろ側に伸ばしていると思います。)

テープから膝を外して伸ばしたテープが折れないように膝を曲げて床の高さまでテープを当てることができれば床から天井の高さをひとりで測ることができます。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、ちょっと慣れてしまえば簡単にできてしまいます。
大丈夫です。不器用な私ができるんですからあなたなら絶対にできます。自信をもってチャレンジしてみてください。

タジマツール スケール コンベックス スパコン25×5.5m ロックタイプ
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まとめ

コンベックスを正しく使うことができればモノの長さを測る精度は格段に上がります。
モノの長さを測る精度が上がるということは、モノを切る精度、穴を開ける位置の精度も格段に上がることに繋がります。

それぞれの精度が格段に上がるということは、これまで以上にDIYが楽しくなって、精度の高い作品を数多く作れることに繋がっていきます。
もちろん多少の慣れや経験は必要になりますが、コンベックスを使う事自体は、それほど難しいことではないので何回でもチャレンジしてみてください。

*追記
コンベックスの使い方が理解できて、もっとレベルの高いDIY作品を作ってみたい、精度の高い作品を作ってみたいと思った時には、下のリンクのDIYのプロが教えてくれる道具の使い方を参考にしてみてください。
初心者のあなたでもプロ並みの作品が作れるようになる実践テクニックが満載です。

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