なぜネジの頭にいくつも種類があるのでしょうか?

一言でネジ(ビス)と言ってもかなりの種類が存在しています。サイズ、先端形状、ネジの形など、存在するネジ(ビス)の種類を全て挙げるとキリがありません。

特にネジの頭の形状の種類はかなりの数が存在します。ネジの頭の形状の違いの最大の理由は基本は「見た目」の問題です。頭の形状が違うからと言ってネジの保持力が変わったりする事は基本はありません。ただし一部の頭の形状には使用に関して理由がある物もあります。

Screw

今回は、ネジの頭の種類、形状と使用目的についてご紹介したいと思います。

なべ頭

頭の形状が丸みを帯びている一般的なネジの頭の形状です。ネジを締めた時に頭部分が飛び出していても問題が無い時やネジの頭に引っ掛かってもケガにならないように、傷付かないようになべ頭のネジが使用されます。

ネジが一番最初に作られた時の基本の頭の形状が、このなべ頭です。

*参考
ステンレス なべ頭タッピングビス 6×45

平頭

ネジを締めた際に基材の表面をフラットにしたい、頭が出ていると他のモノに干渉してしまうのを防ぎたい時に平頭のネジが使用されます。

現在使用されているネジの大半が、なべ頭と平頭になるかと思います。

*参考
HP-773 コーススレッド 32 約125入【ハイロジック】

トラス頭

なべ頭よりも頭が低く、頭のサイズが一回り大きいのがトラス頭です。なべ頭とトラス頭の最大の違いは見た目の部分です。

*参考
大里 タッピングビス(ステン) トラス頭 4×45 (HP-245) 25本

シンワッシャー

トラス頭よりも平べったくした形状で、更に一回り大きい頭になっているのがシンワッシャーです。シンワッシャーは頭の直径が大きくなっているので頭の部分で上から押さえつける効果もあります。基材が引っこ抜かれると困る場合に使用されます。

*参考
サンコーテクノ ハードエッジドライブ HDCタイプ シンワッシャー5.0×35mm (HDC-535) 90本

六角頭

六角頭はネジ(またはビス)というよりは「ボルト」で多く使用される頭形状です。ボルトの中でも六角頭はもっとも一般的なボルトです。

工業機械、大型建築等いろんな分野で使われます。長手方向からの締め付けが難しい場合に横からスパナやレンチ等で締める事が出来る時に使用されたり、六角部ボルトの上から塗装が施されている場合にも多く使用されます。小ねじ類に比べて大きな呼び径のねじを使用したり、強度が必要な場合に六角頭のボルトが使用されるケースが多いです。

*参考
ステンレス 六角ボルト 3×10(全ねじ)

座付頭

座付頭のネジはビス、平座、ばね座を一体成形したねじのため、ねじの頭部分のツバが、バネ性と座面陥没を防ぐ効果があります。保持力を保ち、高い緩み止め機能をもったねじ頭になります。

*参考
【ワカイ】ビスピタ・バリューパック《BW432》※座付頭・線形4×長32mm・本数125本入り

まとめ

その他にも特殊な頭形状を挙げるとキリがないくらいに存在しますが、今回はメインになるであろう頭形状を今回は挙げさせてもらいました。ネジを使用した施工に際して正しい頭形状を選択して施工する事が必要条件になります。

よほど特殊な頭の形状になればなる程、特殊な形状にしなければいけない理由や意味がありますので使用に際して不明な場合は販売店の方に直接聞くのもありかと思います。

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