どうやってネジの頭が取れた時の対処をしてますか?

ネジを締める時やネジを緩める時に「ネジの頭が取れちゃった!!」なんて事がよくあります。またはネジを留めた後になんらかの理由でネジの頭が取れちゃったって事もあります。

Surprised

ネジもコストダウンの観点から国産品よりも中国等の輸入品の頻度が増えてきているので昔のねじと比べてもとても耐久性のあるネジとは言えません。

そんな時に困るのは頭が取れてしまったネジの軸部分をどうやって取り出すかじゃないでしょうか?今回はいくつかのネジの軸を取り出す方法をご紹介します。

ネジの頭が取れた時の対処法

ネジの頭が取れた時に残ってしまう軸の部分をいかにきれいに取り除くかという事が一番気になるかと思います。実際は現場レベルでその場対応をされる方がほとんどで対処法は無限に存在するかと思いますが、今回はその対処法の中のいくつかを紹介したいと思います。

軸の部分が顔を出している場合の対処法

ネジを締めている途中で頭が取れてしまって軸の部分だけ浮いてしまってるという場合の対処法をいくつかご紹介します。

金ノコで切れ目を入れる(ボルトの場合)

ネジの軸部分の頭に金ノコで切れ目を入れて溝を作り、マイナスドライバーで回して外すという方法がキレイに外す事ができます。

*参考
GREATTOOL 木柄固定フレーム刃付

タガネで溝を付ける(ボルトの場合)

金ノコと同じような方法ですが、ハンマーでタガネを叩いて溝を付けてマイナスドライバーで回して外す方法もひとつです。ただしタガネの場合はハンマーで叩きますので衝撃によってネジが外れやすい場合もありますし、ネジの穴がムダに広がってしまう場合もあります。

*参考
タガネ たがね 鏨 彫金 工具 道具 ノミ のみ 鑿 打ち出し diy赤たがね 1号<3×75mm> 02P18Jun16

ペンチやパイプレンチで軸を挟んで外す

ペンチやパイプレンチ等の挟む工具でネジの軸部分を掴んで外します。この時に事前にCRC5-56等の潤滑油を刺さっている軸部分に吹き付けておくとより外しやすくなります。

*参考
ネジザウルス GT PZ-58 PZ58 ペンチ プライヤー エンジニア ネジザウルス GT ねじ外し 工具 ネジザウルスGT PZ-58

その他にもいろんな方法がありますが、ネジが留まっている状況、環境等によって最善の方法は変わってきますので臨機応変な対応が必要になります。

軸の部分が全て埋まってしまっている場合

軸が全て埋まってしまっていてネジの頭だけ純粋に取れてしまったというパターンが一番悩ましい状態ではないでしょうか?この場合の方法もいくつか紹介します。

折れたビス抜きを使って外す

スターエムから出ている折れたビス抜きという商品を使ってネジを外すのが一番簡単に外す事が出来ます。これは埋まってしまったネジだけではなくネジの軸が顔を出している場合でも簡単に行えます。

1.まず、専用ピンを折れたネジの軸にハンマーで打ち込みます。

2.次に専用チャックをインパクトドライバに装着して専用チャックで専用ピンを掴みます。

3.インパクトドライバを逆回転させてネジの軸の抜き取りが完了です。

引用元:youtube https://www.youtube.com/watch?v=Kvqzs10wL8A

*参考
スターエム 折れたビス抜き (5040) ネジはずしビット ねじ ねじはずし ビット ネジ外しビット ネジ外し【あす楽】

インパクトドライバーのドリルでネジの軸自体を破壊してしまう

ネジの軸が細いタイプの場合のみ出来るワザですが、ネジの軸よりもちょっとだけ大きいドリル径のドリルを用意してネジの軸自体を破壊しながらぶち抜いてしまう方法もひとつです。

*参考
マキタ 充電式インパクトドライバ [ TD170DRGXP ] 18V(6.0Ah)セット品(ピンク) / インパクトドライバー
トップ工業 TOP 六角シャンク鉄工ドリル ETD-2.0

根本的な考え方はネジの軸が埋まってしまっているので、ネジの軸を破壊して新たにネジ切りをするのが基本になるかと思います。

エキストラクターを使って外す(ボルトの場合)

ネジの頭が取れてしまった時に埋まってしまっている軸の部分を取り出す為の専用の工具としてエキストラクターという工具があります。

通常のネジは反時計回りに回すとネジが緩むのですが、エキストラクターは反時計回りに回すと締まっていきます。エキストラクターを締めていくと通常のネジが外れていくというシンプルな構造なのですが、このエキストラクターは、扱い方がちょっとだけ難しいのがネックです。

1.まず、エキストラクターをネジの軸に差し込む為の穴をドリルで開けます。(ドリルは出来るだけ新品く、しっかりと穴を空ける事の出来るドリルを選択しましょう。)

2.エキストラクターを差し込んで反時計回りに回していきます。(この時にエキストラクターを折ってしまったら取り返しがつきません。)


引用元:youtube
https://www.youtube.com/watch?v=9AXsROSMQ6g

下穴を空ける際のドリルのサイズは

M4のネジであれば⇒3.4㎜

M5のネジであれば⇒4.2㎜

M6のネジであれば⇒5㎜

M8のネジであれば⇒6.8㎜

M10のネジであれば⇒8.5㎜のドリルを使用する事をおすすめします。

*参考
送料140円◆スクリューエキストラクター 5本入り折れたボルトを除去◆折れたボルト ボルト折れ ボルト外し◆取り外し簡単の工具です

その他にもウイングから出ているメカアリゲーターを使ってネジを抜く方法等もありますが、メカアリゲーターの場合、ネジ周りの木を座彫りしないといけないのであまりおすすめはしていません。

ネジの頭が取れる原理

ネジを締める際にネジの頭だけ取れてしまう理屈は簡単で堅い素材のモノにネジを締めようとするとネジが回らないのにネジの頭の部分だけ回ってしまい頭だけ取れてしまいます。

ネジはみなさんが想像している以上に柔らかい素材で出来ています。その為、ネジ自体に無理に負荷を掛けてしまうとすぐに折れたり頭が取れたりします。

なので堅い素材やネジが締まっていきにくそうな素材にネジを打つ場合には下穴を先に空ける事をおすすめします。また、このような症状にならない為にネジの先端にカットを入れてあるネジもありますのでこちらもおすすめです。

*参考
鉄/クロメート (+) ラッパ デカバ [若井] M5.3 × 125 【 小箱 : 1箱/100本入り 】

まとめ

1.ネジの頭が取れた時に軸が顔を出しているか埋まってしまっているかを確認する。

2.ネジの軸が顔を出しているのであれば工具を使って引っこ抜く。

3.ネジの軸が埋まってしまっている場合にはぶち抜くか折れたビス抜き、エキストラクターを使って抜き取りましょう。

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