初心者でも失敗しない!簡単に出来ちゃうネジの締め方のご紹介

最近はちょっとしたDIY(日曜大工)ブームですね。DIY=Do It Yourself。要は誰かにお任せじゃなくて自分自身でやってみようってやつですね。

ただ、大工さんや職人さんのように日頃からネジを締める事に慣れている方ならなんの苦労もありませんが、日頃デスクワークの方、特に工具等を使った事もありませんなんていう方であればネジ1本締める事ですら案外簡単にいかないものです。

diy

でも心配ありません。昔から「習うより慣れろ」という言葉があります。本田技研工業の創業者の本田宗一郎氏も「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」という名言を残しています。

できるだけ失敗しないネジの締め方を今回はご紹介しますので参考にしてみてください。

そもそもネジってなぜ右回り?

そもそも全てのネジが時計回りに回すと締めて、反時計回りに回すと緩みます。これってなぜなのでしょうか?理系の方であれば「右ねじの法則」なんていう法則も聞いたことがあるのではないでしょうか?

screw

詳しいネジに関しての歴史はのちのちご紹介しますが、結論から言ってしまえば右利きの人がネジを締める際に反時計回りよりも時計回りの方が力が入れやすいからです。なのでちょっと残念ですが、一般的に多い右利きの人の為に時計回りに設計されています。左利きの方はちょっとネジを締める際にやりづらい部分があるかもしれませんね。

ネジの締め方

ネジを締める際に事前に注意してもらわなくてはいけないのは

・ネジ頭の十字部分(ドライバーを差し込む部分)のサイズとドライバー自体のサイズをしっかりと合わせる事。一般的には#2のサイズがほとんどだと思います。稀に#1や#3といったサイズが存在します。このサイズが合っていないとネジ頭の十字部分が削れてネジを締めたり緩めたり出来なくなりますのでご注意ください。

・ネジ頭の穴が十字か確認してください。ドライバの種類がプラスドライバー、マイナスドライバー等があるようにネジも十字だったり、マイナス、4角、六角等種類があります。基本的なネジの締め方は変わりませんが、この形に合ったドライバーを使用しないと使うこと自体できませんのでご注意ください。

基本的にはネジをひたすら時計回りに回していけばネジは締まっていきます。なので各工具を使用した時にネジ締めの際の注意点をご紹介させてもらいます。

ドライバー(ハンドツール)を使用したネジの締め方の注意点

電動工具等に比べて手で回すドライバーを使った方が失敗するリスクは減ります。その代わりネジの本数が多いとかなりな労力を要します。なので大工さんのように大量のネジを一気に打たないといけない作業には向いていません。

driver tool

ネジで締めたい基材に対してネジとドライバーを真っ直ぐ垂直にするのが一番の基本になります。そこからネジを締める際に単に回しているだけではネジもなかなか入っていきませんのでドライバーを上から押し込むような感覚でネジを締めていってください。

釘打ちと同じ原理で基材にネジが入るまではドライバーを持つ手の反対の手でネジを支えて3~4回転させてネジが倒れないなというところまで締めてから一気にネジを締めましょう。

木の基材によってはネジを締めた際にネジを締めた部分からヒビが入ったりします。どうしても失敗したくないとかヒビを入れたくないという場合にはネジを締める前にキリか何かで下穴を空けておきましょう。

*参考
ドライバーセット【ベッセル】ドライバーセット ファミドラ8【TD−800】

電動ドリルを使用したネジ締めはおすすめしません。

根本的な考え方はドリルというくらいですから穴を空ける事に適した工具です。穴あけに適した工具なので回転数もかなり早く一般的にはネジを締める為には使用しません。

ただし回転するという部分はドライバーと共通しているのでネジが締めれないという事はありません。ただし時計回りにしか回転しませんしトリガー部分の強弱で回転数を抑えることも難しいのでおすすめできません。

*参考
★マキタ 10mm 電気ドリル 6412【A】

ドリルドライバーを使用したネジの締め方の注意点

読んで字のごとくドリル(穴あけ)とドライバー(ネジ締め)の両方の作業が出来るマルチツールです。DIY(日曜大工)では一番ポピュラーな工具になってくるのではないでしょうか?

electric screwdriver

まず、最初にネジを締める際にはいきなり回転マックスにするのではなくちょっとずつ回転させてください。ハンドツールのドライバの時と同じように数回転させてネジが倒れないというところまでいってから徐々に回転速度を上げていきましょう。

この速度を上げる際も慣れないと回転数が早すぎてドリルドライバーがネジから外れて基材を傷つける原因になります。慣れるまでは回転をちょっとずつ与えていく事をおすすめします。この時も上から押し込む力が必要になるかと思います。

より確実にいくのであればやはり下穴を空けてからの作業をおすすめします。

*参考
マキタ 充電式 ドライバドリル [ DF480DRTX ] 18V(5.0Ah)セット品 / ドリルドライバー

インパクトドライバーを使用したネジの締め方の注意点

現代の建築において画期的な大工さん職人さんがもっとも多く使用しているのがインパクトドライバです。

Impact driver

ドリルドライバとの大きな違いは回転+打撃が加わっている点です。何度も繰り返しになりますが、ネジを締める際には回転だけではネジは締まっていきません。回転に打撃(上から押さえ込む力)が加わる事でネジはスムーズに入っていきます。

ネジを締めるという作業を重視するのであればインパクトドライバーを使用する事をおすすめします。

使い方は基本的には変わりません。打撃が加わる分ネジを締める際にインパクトドライバがブレますのでしっかりとインパクトドライバーがブレないように押さえてネジを締めましょう。

この時も最初からパワーマックスではなく最初はゆっくりと締めて徐々に早くするというやり方です。これが慣れてくれば大工さん職人さんのようにかなりのスピードで連続してネジを打てるようになります。

インパクトドライバーを使用する際も失敗したくない場合には下穴を空けましょう。

*参考
マキタ 充電式インパクトドライバ [ TD170DRGX ] 18V(6.0Ah)セット品(青) / インパクトドライバー

まとめ

ネジを締める際の基本になりますが、1本1本ネジを基材を痛めずに確実に締めたい時には時間が掛かってでも下穴を空けることを常におすすめします。これは初心者の方でも大工さん職人さんでも同じ事です。

出来る限り時間短縮でネジの本数を打ちたいという場合にはインパクトドライバーでのネジ締めをおすすめします。

ただしインパクトドライバーを使用する上では「慣れ」は確実に必要になりますので最初の内は失敗して当たり前くらいの感覚で取り組んでみてください。失敗の数=ネジ締めの上達だと思います。

更に最後に

ネジを複数箇所締めなくてはいけない時でも車のタイヤの締め付けのように締める順番等は特に決まっていません。どの部分からネジを締めれば簡単に作業できるか、効率良く作業出来るかはその場での「感覚」になりますので変に気を使わずにどんどんチャレンジしてみてください。

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