最近はテレビ番組でも「アッと驚きの○○の方法」みたいな情報番組が流行ってますよね。SF作家のアイザック・アシモフ氏が発言した名言で「「この地球でトリビアを増やすことに喜びを感ずるのは人間のみである」なんて言葉を残したりしてます。
そこで今回は日常的にはあまり関心が無いんだけど、ちょっと気になりだすと直さずにはいられないネジのサビ取りを簡単に出来る方法をご紹介します。
ネジのサビ取り方法
早速、結論からご説明していきますが、一言で「ネジのサビ取り」と言っても方法はいくつか存在しています。今回はそのいくつかの方法の中で出来る限り簡単に短時間でネジのサビ取りが出来る方法をご紹介したいと思います。
ワイヤーブラシでネジのサビ取り
ネジのサビ取り方法は色んな方法があるのですが、できるだけ短時間で簡単にネジのサビ取りをしたいと思ったら結論的にはワイヤーブラシで磨く事をおすすめします。
ワイヤーブラシ(モノによってはチャンネルブラシとも言います。)でゴシゴシと錆びたネジを磨くと錆びの程度にもよりますが、数十秒程度磨けば錆びが取れます。
ただしちょっとした注意点があって、一言でワイヤーブラシといってもワイヤー部分の材質がいくつか存在します。(ステンレス、鋼線、真鍮等)ステンレス線のブラシであれば研削力も高くて鉄の錆び落としが容易に出来るのですが、ステンレス線のブラシだと長時間使用していると錆だけでなく鉄も削ってしまいます。(ネジ自体を削ってしまうんですね。)
なので、ある程度錆びが落とせたら、仕上げには真鍮製のブラシを使用するのがベストです。真鍮線はステンレス線や鋼線に比べて柔らかい材質をしているのでキズも付きにくいです。
*参考
SK11 チャンネルブラシステン 直柄 (NO.32)
SK11 チャンネルブラシ真鍮 直柄 NO.31 4977292171434 [大工道具 砥石・ペーパー ワイヤーブラシ類][r11][s11]
CRC5-56のようなサビ取り用の潤滑油+ステンたわしでネジのサビ取り
CRC5-56を使ったこの方法は錆びの度合いにもよります。CRC5-56よりも市販で売られているサビ取り用のスプレー等が手に入りやすいのであればそちらをおすすめします。
サビ取り専用のものであればステンたわしを使わずにサッと拭くだけでサビが取れるものもあります。ただホームセンター等の品揃えにも左右されますので今回はCRC5-56を紹介させてもらいました。
CRC5-56を吹きかけて暫くするとサビが浮いてくるのでステンレスタワシで軽く磨き、雑巾でふき取ります。
*参考
呉工業 CRC5-56 70ml 携帯タイプ (2001) 呉工業 潤滑オイル・スプレー 【あす楽】
ドルフィン ステンレスたわし#30DN−11【アイセン ステンレス たわし コゲ さびつき】
サンポールを使ってネジのサビ取り
この方法はネジを外せるという条件付きですが、色んなサイトでもみなさん紹介している方法です。ただしサンポール自体が「まぜるな危険」と表記してあるように取扱いを間違えると有毒ガスが発生しますので個人的にはあまりおすすめはしません。
しかしサビ取りという観点だけにスポットを当てるのであればサンポールの原液に錆びついたネジをつけておけばサビ取りが出来るので簡単は簡単です。なのでこの方法もひとつ紹介させてもらいました。
*参考
サンポールK 500ml【金鳥 掃除用品 トイレ用 洗剤 黄ばみ】
ネジが錆びる原因
ネジに限らず鉄製品であればサビてしまうのは当たり前と言えば当たり前の事になってしまいます。
一般的には錆びない為にステンレス製のネジを使用しましょうなんていう話しもよく出ますが、現代のねじはコストパフォーマンス重視なのでステンレス製と言ってもステンレスの「純度」は、かなり低くステンレス製であってもかなりの確率で錆びてしまいます。
錆は、酸化還元反応により鉄表面が電子を失ってイオン化し、鉄表面から脱落して行くことで進行する。電気化学的な反応なので、錆が発生するかどうかは電位と pH に依存する。生じたイオンは酸素により鉄酸化物(酸化鉄)、または水により含水酸化物(水酸化鉄やオキシ水酸化鉄)に変化して鉄表面に堆積する。ゆえに、酸素や水があるところに鉄を放置すると、錆を生じる。錆は自身が水分や汚れを留め、また、鉄鋼表面に凹凸が出来て反応面積が増大するため、一旦生じた錆は加速度的に進行する。
河川や海洋構造物のうち、最も錆びやすい部位は、水面の部分である。大気と水が同時に存在する所だからである。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%86
鉄と呼ばれるものに「サビ」は必ずついてまわる存在なので錆びさせないでおこうと思ったら定期的なメンテナンスをする以外方法が無いのが結論になってしまいます。
ネジのサビ防止対策
もっとも有効なネジが錆びない対策は鉄のネジをステンレス製のネジに替えてしまう事が一番の対策になります。
ただし、先ほども述べさせてもらったようにステンレス製のネジと言ってもやはり錆びる環境であれば錆びます。出来るだけ錆びない為の対策をいくつか紹介します。
サビ止めの塗料を塗る
サビ止めという部分でもっとも簡単なのがサビ止めのスプレーを吹き付けたり、塗料を塗るというのが一番シンプルな方法です。
ただし、この方法も注意点があってビスの油分や汚れ等をしっかりと落としてからサビ止めを塗らないとビスの基材自体にサビ止めが塗れないのでケレン作業が重要になります。
市販のサビ止めの中には錆びた状態の上からそのまま塗料を塗ってもオッケーみたいなサビ止め塗料も存在していますが、価格も比較的お高めで、根本的な部分の解消にはなっていないと思いますので個人的にはあまりおすすめしていません。
*参考
【サビキラープロ】【200g】【在庫商品】【送料無料】【在庫商品】BAN-ZI サビキラーPRO 【200g】シルバー【メーカー品】水性錆転換塗料 さび封じバンジー/バンジ
グリスを塗る
グリスを塗る事によってビスの表面に1層コーティングを施してビス自体に水分、塩分を直接当てにくくするという意味があります。なのでグリスに限らずコーキング等、ビスが表面に出ないようにすれば効果は比較的同じ意味合いになります。
ただし、この方法も注意点があってグリス、コーキングどちらであっても塗った瞬間はキレイですが、汚れの目立ち具合は非常に目立ちます。日数が経過していくと黒い汚れになって余計に目立ってしまいますので目立つ場所にはおすすめできません。
まとめ
ネジのサビ取りに関していくつかの方法を挙げてみましたが、おすすめの方法や考え方をまとめてみると
・ネジのサビ取りのおすすめはワイヤーブラシで研磨する方法。
・前もってネジを錆びさせたくないのであればサビ止め塗料を塗っておく事。
・どんな「サビ」に対する対策をしても錆びる環境であればステンレス製のネジであっても錆びるので最終的にはその都度新しいステンレスのネジに交換する。
という感じになります。ネジのサビ取りで困っているのであればご紹介させてもらった方法を是非参考にしてみてください。
コメント
ステンレスのボルトを使うと言っていますが先ずはこれを見てください。
https://youtu.be/8fwh3N0G05g
鉄と亜鉛を一緒にすると鉄は錆びないよ。って動画です。
異種金属で貴と卑で卑の方が錆びて貴は錆びないってことです。
鉄にステンレスのボルトをするとどうでしょう。
ステンレスが貴で鉄が卑です。
ボルトが錆びずにボディが錆びます。
電食ってやつです。
ここはボディを錆びさせることをお薦めしているのでしょうか?
何のためでしょうか?